精工舎の振り子時計（ゼンマイ掛時計、ボンボン時計）です。 下記整備を施しています。 ・機械（ムーブメント）の取外し・洗浄・注油 ・鐘（渦鈴）の取外し・洗浄 ・文字盤の貼り替え（光沢のあるインクジェット写真用紙を使用） ・全体のクリーニング（真鍮部分の磨きも含む） ・12時間以上の動作確認（報時も含む） ・壊れた部分の修理（可動部分、ガラス取付け部など） ムーブメントに精工舎のSの刻印がありませんが、古い年代のものにはないといわれているようです。 振り子室の扉のガラスは欠けていたので、2.5ミリ厚の透明アクリル板を用いています。 文字盤はもともとついていたものをスキャンして復元しています。 製造年は確定できませんが、ラベルから推測すると明治20年代後期でしょうか。 修理に際しては、製造当時には使われていないもの（例えば両面テープ、接着剤、プラスねじなど）を用いております（外観ではわかりません）。 自作の簡単な取扱説明書をお付けいたします。 付属品は巻き鍵です。 寸法：横幅約36cm・高さ約56cm・奥行約12cm　 動作確認はしておりますが、デリケートなものであること、またかなり古いため、いつ壊れてもおかしくないものであることはご理解下さい。 実用の時計として役立てるというより、調整や雰囲気を楽しむものとしてご使用いただければ幸いです。 針の遊びが一定程度あることなどから、鐘が長針の12の位置ちょうどで鳴らないことはご了承下さい。 YouTube「@clocks-d9h」で検索していただけば動く様子をご覧になれます。